2022/08/14 19:54
先日3年ぶりに実家に帰省した。
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私のおじいちゃんが亡くなって、葬式があったのだ。
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この先、少し葬式のことを書いていくので、
読みたくない人はここで画面を閉じてもらえれば幸いだ。
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私のおじいちゃんは享年91歳だった。
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亡くなる直前に療養先の病院でコロナ陽性となってしまい、
おじいちゃんの最後の姿は見ることができなかった。
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今もなお、コロナ陽性者は概ね24時間以内に火葬され、
最後の姿は親族すら見ることができないのだ。
なんとも切ない話だ。
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私が実家に到着した時には、おじいちゃんは骨壷に納められており、
亡くなったのだという実感は全くなかった。
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通夜、葬儀が終わり、お墓に納骨される時にようやく、
骨になったおじいちゃんの姿を見て、亡くなったことを少し実感した。
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おじいちゃんとは、生まれた時からずっと同居していて、
共働きだった両親の代わりに、よく面倒を見てもらった。
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普段は寡黙で口数は多くはないけれど、礼儀やマナーにうるさい人だったので、
よく怒られていたのを思い出す。
それでも愛情いっぱいに育ててもらったと思っている。
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おじいちゃんは小学校を卒業して、すぐに働きに出たそうだ。
当時の家はとても貧しかったと聞いている。
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そこから建設関係の仕事に入って、一代で家を2軒建て、
自分の土地や山を持てるまでに成功したそうだ。
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とても働き者のおじいちゃんは、休みの日も畑や田んぼをしていた。
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先にも書いたが、おじいちゃんは自分の事を自ら語る人ではなかったので、
こんな経歴があったのは自分の母親から聞いた。
とても立派な人だったんだなと改めて感じた。
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コロナに負けず、天寿を全うしたおじいちゃん、ずっとずっと懸命に生きて、働いてきたので、ゆっくり休んでほしい。
という3年ぶりに実家に帰省した話。