2022/07/24 20:00

私は何かしらのインスピレーションを受けて服を作ることが多い。

今回の新作のシャツは植田正治の写真からイメージを膨らませて作成した。

植田正治という写真家を知ったのは、福山雅治の「HELLO」というCDジャケットを見たときだった。

知っている人も多いかも知れないが、このCDジャケットは有名な写真家の植田正治氏が撮り下ろした作品なのだ。

「福山雅治・植田正治・Hello」で検索をかけると出てくる写真が、このときに撮っていた写真で、カッコイイ!と感激したのを覚えている。

植田正治は鳥取県出身の写真家で、フランスの芸術文化勲章シュヴァリエを受章し、2008年にはパリの欧州写真美術館(MEP)が大回顧展をしてる、写真家界隈での偉人だ。

山陰の空、地平線、砂丘などを背景に人物などを配置した、特徴的な写真を撮っている。

私が特に印象に残っているのが、鳥取砂丘をバックに撮っている写真で、砂丘に黒い服を着た人が立っているのだが、何とも言葉にできないのだが、カッコイイのだ。(語彙力!)

私の好きな作品の時代背景が1980年代。

そこからイメージをして、同じような黒い生地を選び、当時の流行だったワイドなシルエットを意識してパターンを引いた。

そして暑い夏も快適に過ごせるよう、接触冷感の機能を付加させて、私のシャツが完成した。

ちなみに、鳥取の大山(だいせんと読む。)に植田正治写真美術館という素晴らしい美術館がある。小さな美術館だが、植田正治の世界が存分に味わえる。私のイチオシの場所だ。

次回、鳥取に行く時にはこの服を持って、同じように山陰の空や地平線、砂丘をバックに写真を撮りに行きたいと考えている。

という新作の服についての話




写真は福山雅治の公式インスタグラムから引用