2020/09/21 15:07
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文化服装学院は2年生になると、「専攻」によってクラスが分かれるようになる。
パターン専攻、メンズのテーラード専攻、ニット専攻、マーケティング専攻、全てをやる総合科、そしてアパレルデザイン科。
(他にもあったような気がするが、もう忘れた・・・)
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アパレルデザイン科はデザイン専攻でデザイナーを目指す学生はこの科に進学することになる。
いわゆる、花形の専攻科だ。
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ご近所物語の実果子ちゃんやパラキスのジョージは、おそらくここの科に進学している設定だった。
もちろん、私は田舎にいる時からずっと憧れていて、迷わずにアパレルデザイン科の進学を希望した。
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とはいえ、全員がアパレルデザイン科に進学できるわけではなく、クラスの成績など加味して選考が行われる。
ドキドキしていたが、私は無事にアパレルデザイン科に進学できることになった。
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2年生になった私は、一学年上のヒロさんの影響もあり、コンテストに沢山応募して、なんとか自分の名前を世に広めたいと思っていた。
受験資格のあるコンテストには全て参加した。
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そんなある日。トリンプ(女性の下着)のコンテストにデザイン画が初めて当選した。
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その時の描いたデザイン画は、スクール水着にダーツの円盤が付いているというものだっだ。(?!?!)
実際に作品を作ってモデルの人に着せる段階の審査まで進むことができた。
しかし、胸のカップのサイズが合わなかったり、伸縮素材の伸びに縫製が対応できてなかったり、
デザインの浅はかさ、縫製技術の不十分さから、結果としては不合格となった。
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本当に自分の作った作品が酷く、後悔の念が強く、今でも強烈に印象に残っている。
モデルの人にフィッティングした時の光景は今でも夢に出てくる。
今回も文章にするのを迷ったが、懺悔の意味も込めて文章にした。
それでもやっぱり、心の奥底がどんよりする。
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その後もコンテストへの応募に奮闘したが、結局、結果が残せたコンテストはなかった。
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2年生になったら、機能服、デザインスカート、民族衣装の作成など専門的な授業も増えていった。
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その中でも私が好きだった授業はデッサンの授業だった。
デッサンは1年生の夏休みに、ヒロさんと沢山書いて練習した成果もあり、成績はかなり良かった。
静かな空間で対象物と向き合って、自分の目に見えたものを紙に描くということは自分に向いていた。
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それとは対照的に、デザイン画にはかなり苦戦した。
自分の思考をデザイン画に落とし込む作業は今でも苦手で、服を作る場合はイメージからパターンを作成し、トワルを組み、
それを実際に着てみて、自分のイメージと照らし合わせ、修正を繰り返し作っている。
他の人からしたら非効率に感じたり、時間はかかるが、自分にはこのやり方が合っている。
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そうこうしているうちに2年生が終わり、3年生。卒業、就職活動の年に入る。